ビジネス英語と日常英会話って何が違うの?

英会話勉強したいんだけど、ビジネス英会話と日常英会話ってあるけど、何が違うの?

仕事で使いたいんだけど、ビジネス英会話でいいの?
英会話教室のコースを見ていると必ずあるのが「ビジネス英語」というコース。教室によっては、ビジネス英語だけにフォーカスしているところも多いです。お値段的にも、ビジネス英語のほうが若干高く設定されていたり、ビジネス経験がある講師がいることを売り物にしていたりします。
では疑問なのが「ビジネス英語と日常英会話って何が違うの?」と思いませんか。
わたしもずっと、ビジネス英語と日常英会話って何が違うんだろうと思っていました。
結論からいうと、ビジネス英会話は、ビジネスで使う言い回しなどの英会話、さらに、ビジネス上で行う慣習的なものや、マナーも含むこともあります。

ビジネス英語は、ビジネスで使う英会話だけではなく、日本でいうところの名詞の渡し方など、ビジネス慣習まで含んでいることもあるよ
ビジネスで使う言い回しとは、例えばMtgの最初によくいうような枕詞、ビジネス慣習的にどういったアジェンダをつくるか、交渉するときの言い回しなども題材にされたりします。
例えばMtgの最初に「Thank you for attendance, Let me start」から始まって、確認するときに使う「Let me clarfiy the mtg objective」や「Now we are on the same page?」といった、日常会話で使うことはない言い回しが多いです。
ビジネス慣習については、ある英会話教室では、「最初にあったときにどんな会話をするべきか」「トピックの選び方」「話題にしてはいけない内容」についてまで含まれていました。
日本でいうと「名刺の渡し方」「上座、下座の考え方」に近いものがあるでしょうか。
大は小を兼ねない ビジネス英語と日常英会話は別のもの
ビジネス英語は、日常の会話などの、食事やレストラン、音楽、映画などの会話に比べると、テンプレート的な言い回しが多いと感じます。つまり覚えてしまえば終わりです。ただ、あえて勉強していないとなかなか出てこない単語が多いので、ビジネスで必要であればやはり重点的にビジネス英語を勉強しないと難しいかもしれません。
日本語でも、「昨日のテレビドラマの、主人公の最後のセリフがぐーっときちゃったー」という会話と「このMtgでは、期末予算の大枠の方向について、関係者の合意を取りたいと思います」という会話では、使う単語も言い回しもだいぶ変わってきます。あえて勉強していないと出てこない言葉も多いです。
どちらがより難しいということはないと思いますが、ビジネスを経験していないと後者の言い方は教えられないと思うので、講師の経験が必要になるということが、値段に反映されている気がします。日本語を教える際も、ビジネス経験のある方のほうが、より自然なビジネス慣習を教えられるのに近いですね。
どちらが難しいということもなく、シーンに沿った言い回しを覚える、その言い回しの対象が違うだけというのがわたしの考えです。
逆に、ビジネスの場合は、話したい目的やトピック、バックグラウンドがはっきりしているので、かえって会話しやすいと感じることもあります。
どんどん話を発展させていく日常英会話では、英会話+話題、の2つの壁があるので、より難しいと感じることも多いのです。
また、どの分野のビジネスなのかで覚えてくる言葉も変わってくるような気がします。わたしの職業はIT企業なので、システムやプロジェクト管理に関連する言葉も多いです。例えば「Architect」「Middleware」、「IntegrationTest」といったIT用語です。日本語でいえば、「バグ曲線」(ちょっと古いですが…)「タスクの依存関係」といった言葉。その中でもデジタル広告のシステムなので、「配信サーバの接続障害に影響を受けて障害が発生した」といったような、システム+デジタル広告用語、のような言い回しも必要です。同じようにこれがお医者さんだったら、「鉗子」「バイタル」といった医療用語、「血圧95の60、心拍数80でサイナス。オペ開始」といった言い回しも覚える必要があるでしょう。(すいません、筆者は医療は素人なので、このセリフは大好きな”ドクターX”の大門未知子のセリフを持ってきています。)
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